アート アーカイブ

2009年11月18日

THE NATIONAL PARKS: AMERICA'S BEST IDEA | Chiura Obata | PBS

YouTubeに米PBSテレビ「THE NATIONAL PARKS: AMERICA'S BEST IDEA」での日本人画家 小圃千浦のパートのビデオが掲載されています。

投稿者 nishimura : 16:21

2009年08月14日

八木祥光 写真展 「風景写真の聖地に立つ」8月27日(木)~9月2日(水)

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八木祥光 写真展 「風景写真の聖地に立つ」
期 間: 2009年8月27日(木)~9月2日(水)

求人広告を企画・発行する株式会社アイデム(新宿区新宿 代表取締役:椛山亮)http://www.aidem.co.jp/が運営するフォトギャラリー「sirius」http://www.photo-sirius.net/では、八木祥光写真展「風景写真の聖地に立つ」を8月27日(木)~9月2日(水)に開催いたします。


■写真家コメント
32歳(1973年)の時にヨセミテ国立公園(アメリカ・カリフォルニア州)に訪れました。そこには20世紀の風景写真の先駆者であるアンセル・アダムス(1922~84)のミュージアムがあって、壁面に8×10インチの写真が数点飾られ、各写真の下には微妙に焼きの異なるオリジナル写真が入った引き出しがあり、観光客が写真を選び買っていました。写真が売れることに驚き羨望を感じました。
 アダムスは、ヨセミテを拠点にアメリカ西海岸を中心に風景・人物・生物などをモノクロームで撮影し、代表作はヨセミテの風景写真です。私は風景写真の神髄を求め、ヨセミテを出発点にロッキー山脈を北上し、アラスカまで3ヶ月のアダムスの撮影地めぐりを4×5カメラに白黒フィルムを携え、心をときめかし出掛けました。今回の展覧会はその時(36年前)の聖地巡りの写真を展示いたします。
 白黒写真はモノトーン故に奥が深く、微妙な質感を如何に出すか、昔の記憶をたどりつつ心躍らせながらフィルムをスキャニングし、インクジェットでプリントをしてみました。
(モノクロ約40点)

■写真家プロフィール
八木祥光
1941年 愛知県豊橋市に生まれる
1963年 愛知大学法学部経済学部卒業
1965年 金融機関を退職し、フリーランスの写真家となる
1971年 ニコンサロンの写真展が毎日新聞全国版家庭欄に大きく紹介され、婦人画報、科学朝
日などに掲載される。NHKテレビに出演し作品も放映される
現在、日本写真家協会会員、NHK文化教室講師、愛知大学オープンカレッジ講師
写真展
1971年 「野路の花」  ニコンサロン
1983年 「北緯35度」  ナガセフォトサロン
1990年 「季節のクレヨン」  フジフォトサロン
1992年 「上高地の四季」  東京ペンタックスフォーラム
2008年 「写真の聖地に立つ」  フォトサロン サン・ルゥ   その他多数
出版物
1988年 「季節のクレヨン」  玄光社
1992年 「グリーン・フィーリング上高地」  文一総合出版
1995年 「野の花の撮影術」  学習研究社
2005年 「野の花」  やるき出版   その他多数


【日時・会場】
会場:アイデムフォトギャラリー シリウス
(地下鉄丸ノ内線 新宿御苑前駅徒歩1分)
   〒160-0022 新宿区新宿1−4−10 アイデム本社ビル2F
期間:2009年8月27日(木)~9月2日(水)
開館時間:10:00〜18:00(最終日は15:00まで)
休館日:日曜日・祝日
入場料:無料

[お問い合わせ]
アイデムフォトギャラリー シリウス事務局
担当:山下洋一郎・峯岸三奈子
TEL.03‐3350‐1211
http://www.photo-sirius.net/

投稿者 nishimura : 14:59

2009年03月02日

小圃千浦TV(Chira Obata)

NHK「迷宮美術館」にて、ヨセミテを描いた日本画家、小圃千浦の特集が放映されます。

番組の放送予定は、
2009年
3月9日(月)NHK BShi 19時~
3月15日(日)NHK総合 14時15分~
3月17日(火)NHK BShi 12時~

です。
必見。

投稿者 nishimura : 02:22

2008年11月01日

アンセル・アダムスの写真作品展が京都で開催

既に始まっていますが、12月3日まで開かれています。

期間 : 2008年10月24日(金)〜12月3日(水)
休館日 : 日曜日(土曜日、祝日は開館)
時間 : 午前10時〜午後5時
※ 10月24日のみ10:30開館
入場料 : 無料
場所 : 京セラ美術館
京都市伏見区竹田鳥羽殿町6
京セラ株式会社 本社ビル 1F

詳細は以下
http://www.kyocera.co.jp/museum.html

投稿者 nishimura : 18:06

2008年06月29日

PC Watchでヨセミテ国立公園の撮影旅行が紹介

PC Watch「山田祥平のRe:config.sys」でヨセミテ国立公園の撮影旅行が紹介されています。

投稿者 nishimura : 23:58

2008年03月23日

YOSEMITE RENAISSANCE XXIII ART EXHIBIT

5月4日からヨセミテヴィレッジのミュージアムでは「YOSEMITE RENAISSANCE XXIII ART EXHIBIT」という展示が行われます。
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Happening Today/This Weekend (Check the Community News section for other events)
YOSEMITE RENAISSANCE XXIII ART EXHIBIT open at the Yosemite Museum Gallery through May 4, 2008.
(Fridays through Mondays, 10 to Noon and 1 to 4 PM).
This year, from a near-record number of 465 entries, 38 paintings, photographs, sculptures and drawings by 34 artists from across the country were selected. On the evening of the opening reception, photographer Ted Orland and print-maker Tom Killion (both former Yosemite Renaissance award-winners) will select the artists who will receive the $4000 in cash awards.
This year's exhibit is unquestionably one of the best ever mounted by Yosemite Renaissance, including a broad range of works from the representational to the abstract to the conceptual. Local artists in the exhibit include: Linda R. Abbott, Susan Bolen, Elizabeth Carmel, Michael Frye, Marian Gault, Peggy Hansen, Mark Heliger, William Neill, Penny Otwell, Jon Shiu, and Carol Rae Shockley. (B. Beroza - 2/26/08)
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2007年11月15日

写真展:Yosemite in the Sixties: Climbing life through the lens of Glen Denny

ヨセミテヴァレーのミュージアムにて60年代のヨセミテ・クライミングを撮った写真展「Yosemite in the Sixties: Climbing life through the lens of Glen Denny」が開催されています。(11月9日から2008年1月27日まで)

若き日のイヴォン・シュイナード(パタゴニア創業者)の姿もありますね。
http://www.yosemiteclimbing.org/denny.html

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The Glen Denny exhibit at the NPS Gallery by the Indian Museum is now open. The exhibit will feature 80 Glen Denny
photographs taken from 1961 through 1971 with text by Steve Roper.
For more info: http://www.yosemiteclimbing.org/

2007年06月13日

講演会:アメリカに生きた日本人画家 小圃千浦

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2007年7月1日(日) (13時開場・13時30分開演/予約不要・参加無料)
同志社大学京町家キャンパス「江湖館」(京都市中京区衣棚通丸太町下る玉植町・地下鉄丸太町下車徒歩3分)
スライド上映と講演:Kimi Kodani Hill(Granddaughter of Chiura Obata)
                 *講演は英語で行われ、日本語通訳がつきます。
進行・解説:西村仁志(同志社大学大学院総合政策科学研究科准教授)
講演会終了後、交流の集いを行います。(要予約:会費1,000円 お茶・お菓子つき)

▼小圃千浦 (おばた・ちうら/1885-1975 カリフォルニア大学バークレー校名誉教授)は戦前からヨセミテをはじめとするカリフォルニアの風景を日本画で描きつづけた画家である。
 千浦は仙台の出身。14歳で家出し東京で邨田丹陵(むらた・たんりょう)の弟子となり、若干17歳で日本美術院正会員になるが、1903年、18歳で単身渡米する。サンフランシスコで舞台美術や邦字紙のイラストなどで生計を立て、1927年ヨセミテへのスケッチ旅行で描いた作品展をきっかけにカリフォルニア大学バークレー校に美術部教授として迎えられる。
 1941年日米は開戦。西海岸では日系人11万人が敵性外国人と見なされ強制収容所へ送られた。千浦も家族とともに日系人収容所に送られるが、「いかなる状況下にあっても、教育は食糧同様に重要だ。なかでも芸術はもっとも建設的な教育だと信じる。」との信念のもとに美術学校を収容所内に創立する。ここではのべ600人もの人々が学び、多くの日系人アーティストを輩出したのである。
 戦後、千浦は大学に復職し、その後の人生は日本の自然と文化をアメリカに紹介することに捧げ、また毎年ヨセミテでのキャンプとスケッチを欠かさなかった。カリフォルニアの大いなる自然は千浦のアーティストとしての感性をさらに磨き、また生きる希望を与えたのである。

▼Kimi Kodani Hill(キミ・コダニ・ヒル)千浦の孫、バークレー在住。ヨセミテを描いた画集"Obata's Yosemite"の発刊に尽力し、そして戦時下の収容所生活時代を伝える "Topaz Moon" を自ら著して、千浦の辿った足跡を伝えつづけている。またヨセミテ国立公園をサポートするNPOであるYosemite Associationの理事をつとめている。

問い合わせ:同志社大学西村研究室/TEL&FAX:075-251-4906 E-mail:whitewolf@mail.doshisha.ac.jp

案内(pdf)をダウンロード

2007年06月12日

日米の架け橋となったアワビ漁師と画家

日米の架け橋となったアワビ漁師と画家
〜小谷源之助・仲治郎と小圃千浦の足跡をたどる〜

 1897年(明治30年)に房総からカリフォルニアに渡った小谷源之助・仲治郎兄弟と男あまたち。兄源之助はカリフォルニアでアワビ事業を開拓し、弟仲治郎は千倉に戻り、器械式潜水技術者を養成して人材供給を行った。兄弟のパートナーシップは大きな功績を果たしたが、その後カリフォルニアのアワビ漁は衰退し、戦争を経てそれぞれの家族は太平洋をはさんだまま暮らし続けることとなった。兄弟が渡米してから110年目にあたる今年、兄源之助の末子・ユージン氏とその娘キミさんが初めて南房総を訪れ、小谷家のルーツをたどる。
 同じ時代に渡米し、風光明媚なヨセミテ国立公園を描いて認められ、戦前からカリフォルニア大学バークレー校で教鞭をとり、名誉教授にまでなった日本人画家・小圃千浦(おばたちうら)。日米開戦後に移送されたタンフォラン日系人収容所内では美術学校を開き、多くの後進に夢と希望を与えた功績をもつ千浦は、ユージン氏の夫人ユリさんの実父である。源之助と千浦を祖父にもつキミさんは現在、ヨセミテ・アソシエーションの理事として、千浦の作品管理や講演などを行い、活躍している。ユージン氏とキミさんの来日に合わせて、お二人の協力のもと、源之助・仲治郎兄弟と千浦画伯の足跡をたどる記念講演を行う。

日 時:2007年6月19日(火)開場12:00 開演13:00 終了予定15:00
開 場:たてやま夕日海岸ホテル(館山市八幡822 TEL.0470-23-8111)
参加費:1,000円(資料代含む、ソフトドリンク付)
内 容:スライド講演
    (1)「小谷源之助・仲治郎兄弟の功績」山口正明氏(南房総市在住)
    (2)「小圃千浦の芸術と生涯」キミ・コダニ・ヒル氏(カリフォルニア州在住)
       *終了後、かんたんなティーパーティーを用意します。

主 催:NPO法人南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム
後 援:館山市、館山市教育委員会、南房総市、南房総市教育委員会(予定)
    たてやま海辺のまちづくり研究会、オーシャンクィーン

(関係者の山口様からいただいた情報を掲載しています)

投稿者 nishimura : 02:43

2007年05月29日

Yosemite : Art of an American Icon

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ニュースを読んで、早速オークランドミュージアムに行ってきました。場所はダウンタウンの南東側、Laney CollegeとLake Merrittの間でした(Bartの"Lake Merritt"駅の近く)。入場料は大人$8。写真、油絵が主な展示品で、絵のいくつかは、かなり大きなものがありました。高さ1メートルほどのよく出来たHalf Domeのジオラマがあり、周りを何度もぐるぐる廻ってしまいました。個人的には1800年代の写真や油絵にかなり興味を引かれました。展示品を含む写真集『Yosemite: Art of an American Icon』(200ページ強)が販売されています。展示中の作品と共に、博物館職員や研究者の解説があり、かなり専門的で、読み応えのあるものとなっています。油絵に関してですが、写真集では、うまく色艶が出ていないように思われます。

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[写真集(サイズが大きいので、部分スキャンになっています)]

ところですぐ横では、カリフォルニアの歴史に関する展が開催されており、1700年代のスペインの宣教活動、1800年中期のゴールドラッシュ、1800年後期の鉄道の発達などを含む多くの展示がなされていました。カリフォルニアが島となっていた1500年代のものを初めとする古地図もいくつかありました。また、1870年のヨセミテ観光のためのアクセスマップ(Groveland近くのChinese Campまで鉄道が来ていました)や、同じ頃の、鉄道会社が買収した土地を示す、内務省GLOによる州地図もあり、見たばかりの当時のヨセミテの絵や写真と関連させることができ、かなり興味を引かれました。

投稿者 toshi : 01:04 | コメント (1)

2007年05月21日

オークランド・ミュージアムでヨセミテ展

オークランドの「オークランド・ミュージアム」で5月19日〜8月26日、「Yosemite: Art of an American Icon」と題する企画展が行われています。19世紀、白人社会にヨセミテが知られていくきっかけとなった初期の西洋画家の作品や、このサイトでも紹介している日本人画家チウラ・オバタの作品(1920's〜)、またヨセミテのモノクローム写真で有名なアンセル・アダムスのプリントなど、合計150作品を集めており、見逃せない内容になっています。
加えて、いろいろな公開プログラムも予定されています。案内(PDF)はこちら

投稿者 nishimura : 23:55

2006年11月27日

America's Best Idea

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展示写真は例年と同じですが、Yosemite Museumにて今年も全米58のNational Parkの写真展を開催しています。年末まで。
詳細はYosemite Todayでどうぞ。

投稿者 toshi : 01:09

2005年09月05日

オバタ・レイク

Obata Lake

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先日のJohnson Peak登頂のハイキングで、密かに楽しみにしていたのが「オバタ・レイク」です。
Tuolumne Meadowsの南方、Johnson Peakの麓には無名の湖が2つありますが、そのうち奥の湖が関係者の間で「オバタ・レイク」と呼ばれています。チウラ・オバタ(小圃千浦)が1930年に描いた「Lake Basin in High Sierra」の湖がこの湖だといわれています。
この絵はY.A.の発行する「Obata's Yosemite」にも掲載されています。

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Johnson Peakトレイル途中からの眺めです。

投稿者 nishimura : 12:16

2005年06月14日

Yosemite Landscapes 1855-1991

"Yosemite Landscapes 1855-1991"展がヴァレーのMuseum Galleryで開催されています。9月30日まで。 10 - 12 am, 1-4 pm。

Yosemite Landscapes 1855-1991 in the Museum Gallery through September 30, features a selection of landscape paintings and drawings from the park's museum collection from the earliest representations of the valley by Thomas Ayres through the work of contemporary artists. Albert Bierstadt's "Night at Valley View" is on exhibit for the first time in several years, after conservation treatment and reframing through the generosity of the Yosemite Fund. The gallery is open daily, 10 - 12 am, 1-4 pm. (B. Beroza - 6/13/05)

投稿者 nishimura : 10:54

2004年12月13日

杉山真理+きむらけい WILD LIFE ART

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大阪の「茶屋町画廊」にて本日12月13日から25日まで、「杉山真理+きむらけい WILD LIFE ART」が開催されています。
杉山真理さんは「ハーフドーム・ハイカーズクラブ」のmariaさんです。
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杉山真理+きむらけい WILD LIFE ART −偉大な北米大陸の風景と動物達−
( 写真、絵画 / 二人展 )
Mari SUGIYAMA & Kei KIMURA
WILD LIFE ART
Landscapes and Wild Animals of Great North American Continent
(photograph, painting / duo)

詳細は「茶屋町画廊」のHPをご覧ください。

2004年10月10日

写真展"Experience Your America"開催

ヴァレー・ビジターセンターの隣、「ヨセミテ・ミュージアム」で全米58ヶ所の国立公園の写真展"Experience Your America"が開催されます。
10月17日(日)午後1時オープン。12月までです。

Photography Exhibit at Yosemite National Park
Includes All 58 National Parks
Dramatic New Exhibit Opening Sunday, October 17, 1:00 pm 

A unique and stunning new photography exhibit, Experience Your America, will open for public viewing on Sunday, October 17, at the Yosemite Museum in Yosemite Valley, next to the visitor center. The public is invited to the exhibit's opening from 1:00 pm-3:00 pm. Stan Jorstad, the photographer will attend the opening and will be available to sign the companion book to the exhibit, These Rare Lands. Admission to the event is free and light refreshments will be served.

Experience Your America will be open through December of this year. This exhibit is the first time all current "National Parks" are on display in one place. From Yosemite to Congaree to American Samoa, the collection of 58 40" panoramic-format photographs of each of our National Parks are all the result of sixty years of Stan Jorstad's camera work, rare vision, and sensitivity to light.

The exhibit was made possible by a generous donation from The Yosemite Fund, the fund-raising organization for the park. The opening and reception are sponsored by the Yosemite Association. Other contributors to this unique photo exhibit are Tru-Vue museum-quality glass, the Mountain Institute, and the National Park Service. (-NPS-)

2004年09月27日

アンセル・アダムス

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アンセル・アダムス(1902-1984)
1902年、サンフランシスコに生まれる。1916年、14歳のときに初めてヨセミテを訪問。以後、この「光の山脈」に魅せられて写真家の道を歩むようになる。1920年夏、ヨセミテ渓谷内にある、ジョンミューアが設立した環境保護団体「シエラ・クラブ」のルコンテ・メモリアル・ロッジの管理人になり、毎年夏にヨセミテを訪れるようになる。
1930年代からはプロの写真家としての評価を得て活躍するようになり、ヨセミテをはじめ、アメリカ各地の国立公園を巡って精力的に撮影を行って、雄大な自然、自然の尊厳や奥深さをモノクロームの深い味わいのある写真によって描写し、表現しつづけた。
半世紀以上にわたってシエラクラブの主力メンバーとして活動し、ときの大統領をはじめ、政府関係者、国立公園関係者に数多くの手紙を送って、自然保護政策に影響力をもちつづけた。
ヨセミテ・ヴィレッジにある"Ansel Adams Gallery"は、彼が長年に渡って使用したスタジオである。
また彼の功績をたたえて、ヨセミテ国立公園の東端にある11,760ftのピークはMt.Ansel Adams、そこに隣接した国有林エリアは"Ansel Adams Wilderness"(アンセルアダムス野生保護区)と名付けられている。

代表作(写真集)
「Our National Parks」
「Yosemite」
「California」
「Americas Wilderness」
「Yosemite and the High Sierra」

関連WEB
Ansel Adams Gallery

投稿者 nishimura : 17:00

2004年09月07日

Art Activity Center

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ヨセミテはどこを向いてもスケッチしたくなるような景色だらけです。ここArt Activity Centerではスケッチブックや色鉛筆などの簡単なものから、本格的な油絵まであらゆる画材が購入できます。ヨセミテに到着してから思い立っても、「にわかアーティスト」に変身できるのです。
ここでは春から秋にかけて、水彩や油絵などのアーティストを招いて講座も行っています。
ヨセミテヴィレッジ内、ストアの南側にあります。

投稿者 nishimura : 16:02

2004年07月20日

Galen & Barbara Rowell

ヨセミテの写真といえば、AnselAdamsが有名ですが、Galen&BarbaraRowellの色彩感覚にも素晴らしいものがあります。
ヨセミテの東側395号を南下したビショップの街の『MountainLightGallery』で、Galen&BarbaraRowellの写真が展示販売されております。もちろん、見るだけなら無料です。
Galen&BarbaraRowellは、ヨセミテやシエラネバダの写真も多数撮っており、いつも見慣れたヨセミテのあの風景、その息を呑むような一瞬の、とてつもなく美しい映像に驚かされます。
HP上でも参照できますが、やはり実物を御覧になる事をお薦めいたします。
http://mountainlight.com

投稿者 yoshie : 10:38

2004年06月13日

YAがオバタ・チウラの木版画販売

Yosemite Associationがオバタ・チウラのヨセミテの木版画の販売を始めました。

2004年01月01日

小圃千浦とヨセミテ

Chiura Obata and Yosemite




小圃千浦「ヨセミテ、宵の月」1930



 チウラ・オバタ(小圃千浦/1885-1975 カリフォルニア大学バークレー校名誉教授)は戦前からヨセミテを日本画で描きつづけた画家である。ヨセミテへのスケッチ旅行をきっかけに認められ、カリフォルニア大学バークレー校の美術部教授を務めるが、第二次大戦中は不幸にも日系人強制収容所へ拘留されてしまう。しかし生きる希望を失わず、収容所内で美術学校を開き、ここからその後多くの日系人アーティストを輩出することになる。

 チウラは岡山に生まれ、仙台で美術教師をしていた兄六一の養子となり仙台で育つ。14歳で家出し東京で邨田丹陵(むらた・たんりょう)の弟子となり、3年後若干17歳で日本美術院正会員になるが、1903年18歳で単身渡米する。サンフランシスコで舞台美術や邦字紙のイラストなどで生計を立て、1912年には妻ハルコと結婚する。1927年カリフォルニア大学バークレー校の美術部教授ワース・ライダーにヨセミテ渓谷へのスケッチ旅行に誘われたことが、チウラの大きな転機となった。(この仲間の中には写真家アンセル・アダムスもおり、ふたりは親友となる。)
 チウラはシエラネバダ山中にキャンプし、2ヶ月間魔物にとりつかれたように制作に打ち込み、150枚ものスケッチを描いた。バークレーに戻り、ライダー教授により大学で日本画デモンストレーションの機会を与えられるが、多くの学生が押し寄せたため、チウラは大学の講義をもつようになる。
 同年個展「ヨセミテ・シリーズ」を開催し、大きな評価を得るようになる。その後日本でも浮世絵版で有名な高見澤商店による木版画で「ヨセミテ・シリーズ」を出版している。
 1941年日米は開戦。西海岸では日系人11万人が適性外国人と見なされ、強制収容所へ送られた。チウラもタンフォラン収容所に送られるが、「いかなる状況下にあっても、教育は食糧同様に重要だ。なかでも芸術は、もっとも建設的な教育だと信じる。」との信念のもとにミネ大久保、日比松三郎・久子夫妻などとともに「タンフォラン美術学校」を収容所内に創立した。同美術学校には6歳から70歳以上、600人もの人たちが受講したという。その後トパズ収容所に移り、そこでも美術学校を開校する。
 終戦後チウラは大学に復職、バークレー校で名誉教授となる。その後の人生は日本の自然と文化をアメリカ人に紹介することに捧げ、また毎年ヨセミテでのキャンプとスケッチは欠かさなかった。
 ヨセミテの大いなる自然はチウラのアーティストとしての感性をさらに磨き、また生きる希望を与えたといってもいいだろう。
 チウラの孫娘Kimi Kodani Hillはバークレー市内に住み、チウラの作品を散逸から守り管理している。画集「Obata's Yosemite」(1995,Yosemite Association発行)の発刊にも尽力し、現在は同会の理事として活躍中である。このファミリーは4世代にわたってヨセミテに通いつづけ、キャンプ&ハイキングを愛する素晴らしいひとたちだ。
 またいま、カリフォルニア大学バークレー校植物園にはチウラとハルコ・オバタ夫妻を記念した日本庭園とゲートがある。(写真は1942年タンフォラン美術学校で教えるチウラ)

(参考:下嶋哲朗「アメリカに生きた日系人画家たち〜希望と苦悩の半世紀1896-1945」日本テレビ放送網1995)
参考WEBサイト
The Great Nature of Chiura Obata