2005年08月 アーカイブ

2005年08月31日

Mariposa Lily

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「Mariposa」とはスペイン語で「蝶」のこと。白い3枚の花びらと「がく」がある美しい花。
葉は細長く、しかも地面付近にしかないので、花だけが空中に浮き上がっているようです。それが蝶がとんでいるかのように見えるのでしょう。

(写真は2005.8.24 タイオガパス付近にて)

投稿者 nishimura : 00:15

2005年08月30日

Hetch Hetchy Entrance

9月6日以降、Hetch Hetchyへの出入りは午前8時〜午後7時となります。
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Effective September 6, 2005 the Hetch Hetchy Entrance Station Hours will be changed to 0800 - 1900 hours. (C. M. Rawlings - 8/23/05)

投稿者 nishimura : 09:07

Racoon

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ヨセミテバレーでよく見かける哺乳動物です。
特に夜のカリービレッジには頻繁に出没します。(夜行性でしょう)
人間に慣れてしまっているのか、物怖じせずに近寄ってきますが、
カワイイといって食べ物を与えてはいけません。

投稿者 suyama : 05:02

2005年08月29日

Wilderness

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Wilderness(ウィルダネス)という、ごく一般的に使われている単語があります。簡単には、人の手の入っていない、ありのままの自然が残された領域をさします。アメリカの殆どを占めていたWildernessですが、開拓や近代文明の発達とともに、次々と失われていきました。ヨセミテもしかりで、1890年に国立公園として制定されたものの、トレイル網の拡大、Hetch-Hetchyダム(1923年完成)や現在のTioga Road(1961年開通)の建設等に見られるように、Wildernessが次々と失われてきました。1964年、Lyndon B. Johnson大統領によりWilderness Actと呼ばれる法案が署名され、Wildernessを将来に残していくための制度ができ、その保護・管理は四つの政府機関:Deptartment of Interior(内務省)のNational Park Service(NPS)、Bureau of Land Management(BLM)、U.S. Fish and Wild Service及びDepeartment of Agriculture(農務省)のForest Service(FS)にまかせられています。Wilderness地区指定をしてしまえばそれでよいというものではなく、野生動物・魚、過去とのしがらみをも含む商用目的の放牧、森林火災、(条件付の)伐採、既存の歴史・考古学的遺産、レクリエーション(既存のトレイル、バックパッキング等)などと多方面にわたる管理が必要となっています(詳しくはwww.wilderness.netを参考)。

ヨセミテ国立公園内のWildernessは1984年に制定され、道路沿いや観光・キャンプ施設のある地域を除く95%近くを占めています。参考としてUSGSの地図からヨセミテ渓谷とTuolumne Meadowsの一部を取り出してみました。Wildernessの境界線が示されているのがわかります(黄色で着色しました)。ハイシエラキャンプなどもWildernessの境界からはずされています。

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地図:ヨセミテ渓谷

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地図:Tuolumne Meadows

投稿者 toshi : 07:14

2005年08月28日

Johnson Peak登頂!

朝のTuolumne Meadowsは3〜4度ぐらいまで冷えていました。天気は雲ひとつない快晴。
参加者全員が、無事3,300メートルの頂に立つことができました。皆さんお疲れさまでした。

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頂上にて。後方左側、雪のついた山は、ヨセミテの最高峰Mt. Lyell。

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8時45分にキャンプ場を出発、1時間弱でElizabeth Lakeそばの分岐点(2.3マイル)に到着。其処からトレイルを外れ、道のない樹林帯を登って行くと小さなメドウ(写真)が出現。遠くに見える山はMt. Conness。

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頂上(後方)アタック前に、湖の横で休憩。

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頂上に続く尾根。

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頂上は少しやせています。

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Johnson Peakの南西600メートル程のところにある無名の湖。遥かかなたにはMatthes CrestやEcho Peakが見えています。

投稿者 toshi : 13:14 | コメント (6)

2005年08月27日

今日はTuolumneでHiking

今日は(8時半に)Tuolumne Meadowsのキャンプ場に集合し、裏山のJohnson Peakに登ってきます。参加者は、西村さん一行、投稿者の小林さん、すやまさん(family)、そして私たちです。Johnson Peakはキャンプ場のすぐ南にあります(地図)。Elizabeth Lakeまで約2マイル、其処からクロスカントリーで頂上を目指します。報告は16時間後にいたします。

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投稿者 toshi : 18:40

Sentinel Falls

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ヨセミテの落差の大きい滝の一つ。
夏は枯渇してしまう。

投稿者 suyama : 00:28

2005年08月26日

California Newt

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上はチョコレートや茶色、腹は赤や黄色のイモリ(Newt)です。林の中の池や流れ水のそばで見かけます。動きは鈍く、見つかると立ち止まったりします。

投稿者 toshi : 00:45 | コメント (1)

2005年08月25日

Water-Related Accidents

今度はNevada FallとUpper Yosemite Fallだそうです。
過去の事故が教訓になっていないのでしょうかね。

Yosemite National Park News Release

August 24, 2005
For Immediate Release

Two Fatalities Result From Water-Related Accidents in Yosemite National Park

Two visitors in Yosemite National Park have died in the last week due to water-related accidents.

Rachael Neil, 22, of Mesa. Arizona was hiking with friends on the John Muir Trail above Nevada Fall. Neil slipped while jumping from rock to rock about 1/4 mile above the waterfall and was pulled down stream and underwater by the swift current. Despite attempts by search and rescue personnel, deep holes and high water conditions in the Merced River have prevented her body from being recovered. Recovery attempts will resume when water levels in the Merced River recede.

Shane Kinsella, 21, from Dublin, Ireland, fell over the top of Upper Yosemite Fall on Monday afternoon, August 23, 2005. He was posing for a photograph near the lip of the waterfall when he slipped, was unable to recover, and fell over the 1430 foot waterfall. Kinsella's body was recovered by Yosemite National Park rangers and rescue personnel in a pool at the bottom of Upper Yosemite Fall on Tuesday morning.

This is the fifth accidental death in Yosemite National Park this year.


-NPS-

投稿者 suyama : 07:25

ヨセミテに因んだワイン

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先日、サンフランシスコで 行われた某ワイン・テイスティング・イベントで、こういうラベルのワインを見つけました。「ヨセミテ・ビュー」というワイン名で、ハーフドームの絵という、まさに「まんま」。

                                       

プロデューサーは、「マリポサ・ワイン・カンパニー」、Maderaという街に、一般公開のテイスティング・ルームがあります。サンフランシスコからヨセミテに向かう時には遠回りになりますが、LAから上がってくると、立ち寄ることができます。
www.mariposawine.com

California Mountain Kingsnake

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赤や白の環状の模様が入った蛇です。なんとガラガラ蛇など他の蛇を捕まえて、食べてしまうそうです。

投稿者 toshi : 01:23

Rattlesnake

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Rattle Snake(= ガラガラヘビ)、は岩場歩き、藪歩きの際には警戒が必要な生物です。
岩登り中に、日の当たった岩の上で日向ぼっこをしているヘビに気がつかずに下から手をかけて
噛まれてしまったという実例は身近に聞いています。
威嚇時には尻尾の先でカラカラ音を立てますので聞き逃さないようにしましょう。
(写真はハーフドームトレイル(JMTxHDTあたり)にいた大きな個体です。)

投稿者 suyama : 01:23 | コメント (1)

Garter Snake

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CA広域で見かける中サイズのヘビ。
Coastにいるのはわき腹に赤い斑点があるが、
シエラにいるのは赤い斑点がなく黄色の縦線も細め。

写真はGreenstone Lake付近にいたもので、魚を捕らえていた。

投稿者 suyama : 01:23 | コメント (1)

2005年08月24日

Marmot

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Yellow-bellied Marmotというのが正しい名前かもしれません。
この写真はMt. Hoffmannの頂上で、バックパックに近寄ってきた大きなマーモットくんです。
ヨセミテでは8000-10000ftくらいの高さの岩山(Half DomeやClouds Restなど)の頂上に良くいます。
Mt. Danaでも下の方には結構たくさんいます。
概してフレンドリーな感じで、人間にも平気で近寄ってくるので、
食べ物を盗まれたりしないように気をつけましょう。バックもかじって穴あけます。

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人間と比べるとけっこう大きいのがわかるでしょう。

投稿者 suyama : 16:26

Columbine

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この花もShooting starのように湿地帯で見かけられます。ハミングバードが好きな花だそうです。

投稿者 toshi : 00:01 | コメント (2)

2005年08月23日

Vernal Fall

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(ああ)青春の滝
ヨセミテで最も人を集める滝の一つ。
春先から夏にかけての水の多い時期は水難事故に注意。
この写真は、Vernal Fall(Mist Trail)とClark Point(JMT)の中間にあるビューポイントより撮影。

投稿者 suyama : 01:30 | コメント (3)

2005年08月22日

California Ground Squirrel

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「ミラーレイク湖畔にて」

ヨセミテにはリスが何種類かいますが、これはヴァレーでよく見かけるCalifornia Ground Squirrelです。キャンプ場でもよく「こぼれもの」を狙ってテーブル周辺に出没してきます。

投稿者 nishimura : 00:01

2005年08月21日

Junior Park Ranger

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他のナショナルパーク同様にYosemiteでもJunior Rangerプログラムが行われている。
Junior Rangerに認定される(レンジャーバッジをもらう)には、
- Junior Ranger プログラム(各場所で週に複数プログラム(1-2時間)が組まれている)に直接参加する
- Junior Ranger Handbook ($3.50)を入手し、手引きに沿ったアクティビティーを行う
(→http://www.nps.gov/yose/learn/jr.htm)
などの方法がある。
対象になるのは7〜12才のこども。

投稿者 suyama : 00:13 | コメント (1)

2005年08月19日

Coyote

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ヨセミテではリス・シカに次いで良く遭遇する哺乳動物です。(Raccoonも同じくらい)
山や森の中よりも、バレーの人間のいる場所に良くいるような感じを受けます。
時間・季節を問わず行動していますが、冬の方が遭遇機会が多いように思います。
トレイルや歩道ですれ違ってもたいていは知らんぷりされるか、逃げていき、
こちらに近寄ってくることはありません。

投稿者 suyama : 01:27 | コメント (3)

2005年08月18日

American Pika (ナキウサギ)

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高山にのみ住んでいる小動物です。
Yosemiteでは、Tioga Pass付近の岩場(Gaylor PeakやMt.Danaなど)で、運が良ければ遭遇できます。
日本ではナキウサギという名前で有名ですね。(北海道の高い岩山にだけいます)
体長15cmくらいで、尻尾なし(見えないだけ?)、グレーの縁取りの丸い耳が特徴です。
ウサギ跳びでピョンピョン跳ねます。

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このポーズだとたしかにウサギの様に見えますね。

投稿者 suyama : 00:57 | コメント (1)

2005年08月17日

Lembert Dome

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Tuolumne Meadowsの東端にあるLembert Domeに登るルートには、
1.Lembert Dome駐車場からDog Lake方面に西北から回り込むオフィシャルトレイル
2.Tuolumne Lodge駐車場から登るオフィシャルトレイル
3.Lembert Dome駐車場からDome直下(北壁側)を登る旧トレイル(閉鎖・立入禁止中)
4.Rock Climbing各ルート
などがありますが、Lembert Dome駐車場などから岩肌を歩いて上り下りする事も不可能ではありません。
往復1.3マイル程度です。

最も傾斜がきつく難しいのは序盤の8800〜9000ft辺りの部分です。
東南方面にDomeを巻くようにルートをとります。
手を使わなくても上り下りは可能です。
靴はグリップの確実なものを使用しましょう。

GPS用データ(上のmapの元データ)をあげておきます。
GDB file

*岩登りの危険を十分理解してトライしてください。

投稿者 suyama : 01:35 | コメント (2)

2005年08月16日

Puppy Dome

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Puppy DomeはTuolumne MeadowsにあるClimbing/Boulderingで有名な小さめのDome岩です。
なぜPuppy Domeと呼ばれているのか知らないのですが(Place name of High Sierra等にもないし)、
Yosemiteの他の動物名オブジェ(ValleyのElephant Rockとか)と同様、きっと形だと息子の意見。
親も同意しました。(ホントかな?)

↓こんな感じで。

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PuppyというよりもDogと言うべきな気もしますが。
(写真はLembert Dome中腹より撮影。背中辺りにいるのはRock Climbers)

投稿者 suyama : 13:37 | コメント (1)

IV. Lyell渓谷とMt. Lyell

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Pursuing my lonely way down the valley, I turned again and again to gaze on the glorious picture, throwing arms to inclose it as in a frame. - John Muir「In The Heart of The California Alps」

1863年7月1日、BrewerとHoffmannは、前日一緒にMt. Danaを登り終え、Big Oak Flatへと戻っていくWhitneyと別れ、Tuolumne Meadowsの奥にある谷の探査に向かいます。この日二人は、谷の再奥まで進みました。翌日、7時間かけて斜面を登り、樹林帯を越え、昔に「氷河で磨かれた」と思われる岩場を登り、雪渓を詰め、最高峰を目指します。しかしながら、頂上直下30メートルほどのところで行き詰まり、登頂を断念してしまいます。彼らによりこの山は、英国の地質学者の名前を取ってMt. Lyellと名付けられました。1871年8月29日、John Boies Tilestonが、このヨセミテの最高峰(13,114ft.)に初登頂します。1872年にはMuirが、Mt. Lyellのそれを含め、ヨセミテの高山に残る雪が雪渓ではなく、氷河であることを発表しました。
Tuolumne Riverは、Tuolumne Meadowsの東端でDana ForkとLyell Forkの二つに分かれます。現在Dana Fork沿いにはTioga Roadが、Lyell ForkにはJMT[註]が通っています。Lyell谷は、Tuolumne大渓谷と様相は全く異なり、幅が0.5マイルほどの底が平らで、空の広がった明るい谷です。ここではTuolumneの川幅はかなり広く、うねりながら静かに流れています。7マイルほど進んで、初めてMt. Lyellの遠望が可能となります。すぐに平らな谷は山裾に突き当たってなくなり、其処からは急登が始まります。登るほどに風景は変わり、アルペン的になってきます。Donohue Passへ向かうJMTをはずれ、緩やかなな谷を進んでいくと、Lyell氷河が目の前に広がります。かなりの長距離(往復20マイル強)になりますが、初夏の日が長く、草がまだ緑のときに、ハイキングやバックパッキングなどで訪れてみたい一帯です。

写真上(1):Lyell渓谷から望むMt. Lyell(白い山)

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写真2:Lyell渓谷の中間ほどで見るTuolumne Meadows方面(北)

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写真3:Tuolumneの源流(右奥はMt. Lyell)とJMTはここで別れる。

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写真4:Mt. Lyell(中央右より丸みを帯びた岩山の後方)とMt. Maclure(右側の三角形の山)。

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写真5:Tuolumneの水の湧き出し口。

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写真6:Mt. Lyellの氷河。

[註]JMT:John Muir Trailの略。Muirの没後、23年の年月をかけて1938年に完成した。ヨセミテ渓谷からMt. Whitneyへと続く全長211マイルのトレイル。Muir自身はヨセミテ渓谷とMt. Lyell-Mt. Ritter付近との間、及びEvolution Range、Kearsarge Pass、Mt. Whitney付近の一部を歩いている。

投稿者 toshi : 00:05

2005年08月15日

May Lake分岐

先週はチェックしていませんでしたが、この週末にはMay Lakeへの枝道がようやくオープンになっていました。
8月に入ってから土日はすべて午後から雨が降っているおかしな天気の今年のヨセミテです。

投稿者 suyama : 14:03 | コメント (2)

III. Tuolumne Meadows

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This is the most spacious and delightful high pleasure-ground I have yet seen. The air is keen and bracing, yet warm during the day; and though lying high in the sky, the surrounding mountaints are so much higher, one feels protected as if in a grand hall. - John Muir「My First summer in the Sierra」

ヨセミテには、白人たちが訪れる遥か以前から、シエラを横断するトレイルがありました。これはMono Trailと呼ばれるインディアンの通商路で、Mono LakeからBloody Canyonを登り、Mono Passを越え、Tuolumne Meadows、Tenaya Lakeを経由、Porcupine Flatから、Yosemite渓谷やBig Meadow(Foresta)方面を結んでいました。1833年秋にヨセミテ渓谷を覗き見たJeseph Walkerらは、初めてTuolumne Meadows付近を通った白人と考えられています。1852年、マリポサ大隊のヨセミテ渓谷探査(1851年)に続き、再び酋長のテナヤを追うMoore中尉は、Tenaya Lakeを越えTuolume Meadowsに入り、一帯を探査、鉱脈を発見したりしました。こうしてTuolumne Meadowsの存在は人々に知られるようになります。まず、鉱山師たちがこの道を使い、Mono側へと越え始めます。1863年、California Geological SurveyのBrewerは、Hoffmannと共にヨセミテ渓谷からMono Trailを使ってTuolumne Meadowsに入り、Soda Springsにベースキャンプを構え、一帯の測量を行いました。そのときには、既に週に一度、荷物を積んでハイシエラを越えるMule Packがあったと書き残しています。1869年の夏には、Muirが羊飼いとしてこの地(正確にはDelaney Creek沿いのMeadow)に一ヶ月近くキャンプを設営し、合間を縫ってCathedral Peakへ初登頂、Mt. Dana登山、Mono Lake、Lyell渓谷方面への探訪などをしました。そのとき書きとめた日記は、後年(1911年)加筆修正が加えられ、「My First Summer in the Sierra」として発表されます。1883年にはTioga Road(ワゴン道、現在のTioga Roadはその一部を共用)が開通するものの、Tioga Pass近くの銀山Great Sierra Mineはすぐに閉山してしまいます。その後Tuolumne MeadowsではSoda Springs付近にJohn Lembertの私有地が認められたり、キャビンが建てらたりします(1912年にはSierra Clubへ売却)。また1901年にはSierra Clubの最初のアウティングの場所にも選ばれました。1915年には、一年後にできるNPSの初代長官となる、Stephen Matherを初めとする有志らによりTioga Roadが私費で買い上げられ、ヨセミテ国立公園に寄付されました。こうして車でのアクセスも可能となり、Tuolumne Meadowsは夏のキャンプ地としての利用が高まっていくことになります。
Tuolumne Meadowsは、標高8,500ft.付近にある長さ4マイル、幅1/4〜1/2マイルほどの草原地帯で、Tuolumne Riverがうねるように流れています。周りは10,000ft.を越える山々やドームに囲まれていますが、メドウとの間にはLodgepoleの林の斜面が広がり、垂直の岩壁に囲まれた圧迫感のあるヨセミテ渓谷とは異なった、開放感のある、ヨセミテ国立公園唯一の「風光明媚」な高地の宿泊地となっています。しかしながらホテル等の近代施設はなく、キャンプ・キャビンなどによるプリミィティブな滞在となります。ここでの最大のアトラクションは、メドウのランドマークでもあるLembert Dome[1,2,3]、Pothole Dome、Soda Springs、Dog Lakeなどへの散策です(地図)。時間がとれれば、Glen Aulin、Cathedral Lakes、Budd Lake、Young Lakes等を訪れることもお勧めします。

写真1(上):Tuolumne Medowsの西側から見たCathedral山群(南)。左からUnicorn Peak、Cockscomb、Eacho Ridge、Cathedral Peak、そしてFairview Dome。

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写真2:Cathedral PeakとUpper Cathedral Lake。左端はMt. Conness、右奥はMt. Dana。Cathedral Peakの裏側がTuolumne Meadows。

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写真3:Elizabeth LakeとGlen Aulin方面。右下がTuolumne Meadows。

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写真4:Young Lakesトレイル(北)の途中から見たCathedral及びHoffmann山群。左から、無名峰、Cockscomb、Unicon Peak、Echo Ridge、Eacho Peaks、Cathedral Peak、Fairview Dome、Medricot Dome(群)。ここでギャップがありTuolumneとMercedの分水界となり、Tioga Roadが通っている。さらに右に進みPolly Dome、Mt. Hoffmann、そしてTuolumne Peak。

投稿者 toshi : 07:41 | コメント (1)

2005年08月14日

II. Tuolumne大渓谷

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Snach a pan of bread and run to the Tuolumne. How blessed it would be to be banished to the Canyon!(略)The Canyon has something grand and good for everybody. - John Muir「Muirの日記より」

Hetchy Hetchy渓谷とTuolumne Meadowsの間は、Grand Canyon of the Tuolumne Riverと呼ばれ、最大高度差5,000ftにも達する大渓谷が20マイルにわたって続いています。ヨセミテ国立公園には数多くの渓谷がありますが、ここだけが”Grand Canyon”という名を冠しています。この谷の探査を初めて行ったのはCalifornia Geological SurveyのClarence Kingです。Whitneyの「The Yosemite Book」に拠れば、Kingはこの大渓谷をTuolumne Meadowsから下っていきましたが、途中狭隘な谷に阻まれ、其処から先Hetch Hetchyまでは未探査のままとなってしまいました。その後、Kingが敗退した谷は、ヨセミテガーディアンのGalen ClarkとともにMuirが初遡行し、後にMuir Gorgeと命名されます。Muirは1870年代初期に、幾度かに分けてTuolumneの探査を行い、Hetch HetchyからMt. Lyellに到るTuolumneの全区間を歩いた最初の人となります。

Muirがその完成を望んだとされる大渓谷内のトレイルは、1925年に完成しました。この全トレイルを歩くための最短ルートは、White Wolf(西側)とTuolumne Meadows(東側)を結ぶもので、全長30マイルほどあります。ルートのほぼ中央にはMuir Gorgeがあり、そこからGlen Aulinまでの間が渓谷の核心部といえるでしょう。深いV字状の谷底には、巨大なボルダー、プール、原生林が次々と出現し、飽きることがありません。Tuolumneの三大瀑布(下流からWaterwheel、LeConte、そしてCalifornia Falls)はヨセミテ渓谷の垂直に落ちる滝とは異なり、斜めに流れ落ちていくTuolumneの水のエネルギーを、まさに水際で堪能する事ができます。滝が巻き起こす水煙は光を浴び、虹がいたるところに現れます。California FallsとGlen Aulinの間は、谷が突然U字状となり、長さ1マイル、幅1/4マイルほどの平らな谷底が広がります。初夏には、アスペンの白い幹と緑の葉、取り囲む灰色の岩壁と青い空のコントラスト、そしてそれらを映す水でたいへん綺麗なところです。谷の東端にはGlen Aulin High Sierra キャンプ場があり、夏にはBackpackerやTuolumne Meadowsからのハイカーでにぎわいます。その上流側にはWhite Cascade及びTuolumneの2滝があり、ここでもまたTuolumneの水が轟音を立てて流れ落ちています。初夏、水が溢れるTuolumne大渓谷への探訪は忘れられない思い出になる事でしょう。

写真上(1):California FallsとWildcat Point。

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写真2:Tuolumne Fallsのすぐ上、緩い斜面を水が轟音をたてながら流れていく。

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写真3:Tuolumne Falls

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写真4:Glen Aulinの谷を望む(谷の北側のみ撮影)

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写真5:Waterwheel Falls(滝を楽しむベストスポットは滝の下)

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写真6:Tuolumne大渓谷(Glen AulinそばのWildcat Pointより下流方面を見る)

投稿者 toshi : 23:44 | コメント (1)

サイトのヘッダー写真(2)

「サイトのヘッダー写真について」で8枚公開しましたが、その後また次々とつくってしまいました。気まぐれで換えていきます。


bloghead9.jpg「オルムステッドポイントからクラウズレストを望む」


bloghead10.jpg「テナヤレイク」


bloghead11.jpg「タイオガパス付近から」


bloghead12.jpg「Tuolumne Meadowsのロッジポールパイン林」


bloghead13.jpg「Tuolumne Meadowsの夜明け」


bloghead14.jpg「ユニコーン・ピーク(左)とカシドラル・ピーク(右)」


bloghead15.jpg「朝焼け/ユニコーン・ピーク(左)とカシドラル・ピーク(右)」


bloghead16.jpg「ヘッチ・ヘッチー渓谷」

投稿者 nishimura : 00:04

2005年08月13日

Hiking Yosemite NP

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2000年(4月)に出版されたHiking Yosemite National Parkですが、
今年6月出版の2ndエディションで内容がかなりグレードアップしました。
ヨセミテハイキング入門には初版でも十分な参考書になりましたが、
今回の版ではトレイルマップ、TOPOデータ、写真が一層充実しました。
定価は$15.00くらいしますが、なぜかamazon.comで$10.47とお手頃価格で売られています。
オススメの一冊です。

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こちらは初版です。現在は手に入りにくくなっています。
私がYosemiteにのめり込んだのはこの本のせいと言っても過言ではありません。

投稿者 suyama : 05:47 | コメント (5)

2005年08月12日

I. Hetch Hetchy Valley

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”Imagine yourself in Hetch Hetchy on a sunny day in June, standing waist-deep in grass and flowers(as I have often stood), while the great pines sway dreamily with scarcely perceptible motion.” - John Muir, 「The Yosemite」より

Hetch Hetchy渓谷は、ヨセミテ渓谷がマリポサ大隊により探査される1年前の1850年、ハンターのJohn Screechによって発見されました。Whitneyの”The Yosemite Book”や、Muirの”Hetch-Hetchy Valley: The Lower Tuolumne Yosemite”による紹介があったものの、ヨセミテ渓谷に比べて、スケールに見劣りがするためか、訪問者も少なく観光化が進むことはありませんでした。それゆえ、ヨセミテ渓谷とはまったく異なる運命をたどることになります。1901年には、慢性の水不足に悩むベイエリアの水源となるべく、ダム建設の候補地に挙がります。Muirを会長とするSierra Club?どが中心となり反対運動をしましたが、最終的には1913年には連邦により建設の許可がおり、1923年には現在のO'Shaughnessyダムが完成し、谷底は水没してしまいました。
Muirはその著作で、Hetch Hetchy渓谷がヨセミテ渓谷に酷似しており、El Capitan、North Dome、Cathedral Rockに位置・形状ともに相当する岩壁があること、またBridal VeilやYosemite Fallsに勝るとも劣らない滝があると書いています。これらはTueeulala Falls及びWapama Fallsと呼ばれ、ダムの上から望む事ができます(夏には枯れてしまうので、初春と初夏の間が滝を見ることができる時期です)。Hetch Hetchy Domeのすぐ左側で、湖に大量の水を放出しているWapama Fallsは、その上半分が岩壁の影になっており、全貌を見るためには、ダムから片道2マイル半ほどのハイキングが必要です。滝の真下にある橋からは、高度さ1700ftの岩壁を段々状に流れ落ちる水の轟音と飛沫を楽しむことができます。更に湖岸を3マイルほど進むと、Rancheria Creekに至り、緩やかな斜面にできたRancheria Fallsの流れを楽しむ事ができます。写真家Galen Rowellは、その著書「The Yosemite」の中で、二つの渓谷を比べ、ヨセミテ渓谷は人で、Hetch-Hetchyは(ダムの)水で溢れていると面白い言い方をしました: ”I found myself actually preferring Hetch Hetchy's flood of water over Yosemite Valley's flood of people.” 確かにHetch Hetchyは、「水」と「岩壁」に囲まれながら、もう一つのヨセミテの歴史に思いをめぐらせることができる、静かな場所に違いありません。

写真1:O'Shaughnessyダムの上から見るHetchy Hetchy渓谷。写真ではよくわからないが、中央にWapama Fall、その左にはTueeulala Fallsが見えている。かなり短い間ではあるが、3本目の滝も出現する。Wapamaのすぐ右はHetch Hetchy Dome。湖の右側の岩峰はKolana Rock。

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写真2:ダムそばの高台から見るHetch Hetchy湖。再奥にはRancheria Creekが見えている。

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写真3:Wapama Fallsを見上げる。

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写真4:Rancheria Creekより、Kolana Rock(ダム方面)を望む。

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写真5:Rancheria Creek後方のLe Conte Pointより見る湖の再奥部。ここから先Pate Valleyまで、トレイルはTuolumneを大きく迂回する。

投稿者 toshi : 15:03 | コメント (5)

2005年08月11日

Tuolumne

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ヨセミテ国立公園は、Merced川とTuolumne川による二つの水系から成り立っています。公園内最大の観光スポットであるヨセミテ渓谷は南側のMerced水系に、一方、ハイシエラでのアクティビティの中心地ともいえるTuolumne Meadowsは、Tioga RoadとTuolumne川の主流の交わる処にある高地の草原地帯で、その名が示すようにTuolumne水系に属しています。ここから下流へは、Hetch-Hetchy渓谷(ダム湖)へと続くTuolumne大渓谷が、上流方面にはヨセミテの最高峰であるMt.Lyellへと続くLyell Canyonがあります。この流れに沿ってトレイルがあり、ヨセミテ渓谷とは全く雰囲気の異なる渓谷歩きを楽しむことができます。以下4回に分け、Tuolumneの簡単な紹介をしたいと思います。

ヨセミテ国立公園中央部の地図(National Geographic社Topo!より作成):左から右側へ青丸で、[1]Hetch Hetchy渓谷、[2]Grand Canyon of The Tuolumne River、[3]Tuolumne Meadows、そして[4]Lyell渓谷一帯を示しました。草色の線は分水界でTuolumneとMerced水系を分けています。Tioga Roadは赤線で、分水界を縫うように東西に走っています。

投稿者 toshi : 15:07 | コメント (3)

2005年08月10日

White Heather

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この花も高い所で良く見かけます。
小さくて愛らしい花です。
20 Lakes Basinに多く咲いています。

投稿者 suyama : 16:24

Sky Pilot

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10,000ft以下では見かけない高山植物です。
Mt.Danaの山頂付近には夏たくさん咲いています。

投稿者 suyama : 16:01

2005年08月09日

エルキャピタンへの実験シャトル

8/9から21の2週間、これまでシャトルバスがなかったヴァレーの西方面へのシャトルバスの運行実験が行われます。8:00am-7:00 pmの間の毎時1便の運行です。
ビジターセンター、ヨセミテロッジ、エルキャピタンピクニックエリア、エルキャピタンメドウ、4マイルトレイル登山口の後、ビジターセンターへと戻ります。

期間中に利用された方は、ご感想をBBSにお寄せください。

AUGUST 9-21 - FREE EL CAPITAN SHUTTLE BUS LOOP

8:00am-7:00 pm - Departs hourly from Valley Visitor Center and Yosemite Lodge at the Falls

As part of a 2-week trial for a possible new shuttle bus route, visitors can board at the Valley Visitor Center (shuttle stop #5) and at Yosemite Lodge at the Falls (shuttle stop #8) for west Valley destinations. Stops include the El Capitan picnic area, El Capitan Meadow, and the Four Mile Trailhead, with a direct return to the Visitor Center. (N. Oswald - 8/05/05)

投稿者 nishimura : 23:53

The Yosemite Book

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1869年に、California Geological Survey(カリフォルニア地質調査隊、Whitney隊)のJosiah Dwight Whitneyにより書かれた「The Yosemite Book」は、当時最も権威のあるヨセミテに関する案内書でした(これは豪華版で、後に写真なしの普及版「The Yosemite Guide Book」が幾度か改定、再販されます)。副題”A Description of the Yosemite Valley and the Adjacent Region of the Sierra Nevada, and of the Big Trees of California”に示されるように、ヨセミテ渓谷とその周辺、そしてマリポサのセコイアについて紹介されています。序章では、ヨセミテ渓谷が州立公園となり、調査隊が測量をするに到った経緯、マリポサ大隊のヨセミテの発見以降の話、インディアンによる地名の呼び方等についてまとめられています。2章でアメリカ全土から始まりカリフォルニア・シエラネバダに到る地勢・植生が述べられたあと、ヨセミテ渓谷(3章)、ハイシエラ(4章)、そしてBig Tree(5章)についてかなり詳しく書かれています。学者の書いた本で、かなり堅苦しいところもありますが、まだ地図の空白部が残る頃のヨセミテを知る貴重な一冊です。250冊しか刷られなかったこの本は、出版時の価格が10ドルという高価本で、現在では1万ドルを軽く越えるオークション価格が付いています。OctavoのCD本(写真)はJim Snyder(ヨセミテ国立公園の史家)のかなり興味深い前書きや、Carleton WatkinsとW. Harrisの写真や地図を含む原本の全ページの超高解像度写真が付いており、古地図・モノクロ写真に興味のある方にとってはお勧めしたいアイテムです。
Whitney隊の関連本として、メンバーのWilliam H. BrewerとClarence Kingが書いた二冊が挙げられます。「Up and Down California in 1860-1864」を書いたBrewerはWhitney隊の初期メンバーで、彼の本は1860年から1864年にわたる調査行の日記集です。ヨセミテに関しては、1863年の6−7月に、HoffmannとともにBig Oak Flatからヨセミテ渓谷に測量に入り、その後Mt. Hoffmann、Mt. Danaなどの登頂やSoda Springsを拠点として行ったTuolumne Medows一帯での調査、そしてBloody Canyonを下りMono Lakeへとぬけた時のことが書かれています。
一方Kingは、その著書「Mountaineering in the Sierra Nevada」の"Around Yosemite Walls"及び"A Sierra Storm"の章で1864年秋のヨセミテにおける体験を書き綴っています。エール大を卒業してから1年ほど経ったClarence KingとJames Gardnerは、1863年8月末にSacramentoでBrewerに合流します。そして翌年彼らは南シエラでの測量(Mt. Brewer、Mt. Tyndallの登山を含む)を終えた後、Gardner、Cotterらを伴いヨセミテ渓谷を訪れます。目的はヨセミテ渓谷がカリフォル二アに譲与された事を受け、その境界の測量を行うためでした。この二章は、Mt. HoffmannやYosemite Creek、ノースリム一帯での登山、ヨセミテの最初の冬の嵐からの脱出について書かれています。この本は、現在ではMuirのRitter登山記とともにシエラ登山記の古典となっています。

投稿者 toshi : 14:50

2005年08月08日

Shooting Star

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トレイルを歩いていると、湿地帯を横断する事があります。運がよければShooting Star(流れ星)を見かけることができるかもしれません。知りうる限り、Shooting Star=蚊の攻撃です。
White Wolf付近にて撮影。

投稿者 toshi : 02:53

2005年08月07日

Steller's Jay

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「ミラーレイクにて」

別名"Blue Jay"。Jayはカケスの仲間。ヴァレーにもワワナでもハイカントリーでも見かけるので結構分布域は広い。
最初にこの鳥を見かけると、青くてキレイなので「かわい〜」とか言って物珍しく追いかけて写真を撮ったりするが、ヨセミテの滞在が3日目以降になってくると、「ギャーギャー」という鳴き声がだんだん鬱陶しくなってきて、「また来たか」とか「あっち行け」と思うようになってくる。

投稿者 nishimura : 01:04

2005年08月06日

Main Post Office - Yosemite Village

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ヨセミテヴィレッジにある郵便局です。デグナンズ・デリとウィルダネスセンターの間。
局員もいます。
営業時間 月〜金 8:30am - 5:00 pm    土 10:00am - 正午
営業時間終了後も自動販売機で切手の購入ができます。
ヴァレー内にはヨセミテロッジ、カリーヴィレッジにもあります。

投稿者 nishimura : 00:01

2005年08月05日

熊技!

すやまさんの熊の写真の興奮が冷めやらない今日、以下の5枚の写真が手元に届きました。バックパッカーにカウンターバランス(食料をロープで木につるす)ではなく、ベアーキャニスターの使用を勧めるための資料です。人物後方の、縄にぶら下がっている茶色い箱は、鳥の餌箱だそうです。

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写真提供:Stanislaus National Forest,Groveland Ranger Station

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投稿者 toshi : 13:42 | コメント (1)

YARTSバス120号東線が運行延長

YARTSバス120号東線(ヨセミテヴァレー〜〜マンモスレイクス)は9月に入ると週末だけの運行になる予定でしたが、9月18日までは毎日運行されることになりました。また週末の運行はその翌週の9月24、25日までとなります。

www.YARTS.com

Hikers and travelers to the high country will be glad to hear that daily YARTS service on the Hwy 120 east/395 route has been extended to include the first two weeks of September (through Sept. 18).? It will then return to weekends only for the remainder of September.
Normally this service operates only on weekends in September, but the late opening of Tioga Pass Road prompted the YARTS Governing Board to provide the additional service.?
?
The YARTS bus from Yosemite Valley to Tuolumne Meadows and Mono County? leaves at 5 PM from the Valley Visitor Center.? Reservations are not being taken this year, so seating is on a space available basis.? Questions about the service can be resolved by visiting the YARTS web site at www.YARTS.com or by calling Dick Whittington at (209) 723-3153 x311. (D. Whittington - 8/04/05)

投稿者 nishimura : 11:18

2005年08月04日

Falling Over Vernal Fall

ハイカーがVernal Fallの上から滝壺まで落ちたそうです。
新聞記事にもなっていますが、まだ発見はされていないようです。
でもあの高さから落ちて無事ということはあり得ないでしょうね。

Yosemite National Park News Release

August 1, 2005
For Immediate Release

24-Year-Old Hiker Dies After Falling Over Vernal Fall

A 24-year-old hiker died Saturday in Yosemite National Park after falling over Vernal Fall. Chintan Chokshi, a San Francisco area resident, crossed the safety barrier at the top of the Fall to cool off after hiking, lost his footing, and was witnessed being swept over the fall. Rangers were called to the scene at approximately 11:15 am. Searchers will continue to look for Chokshi's body on foot and by helicopter through today.

Chokshi was hiking with friends on the popular Mist Trail in Yosemite National Park.

Signs at the bridge near Vernal Fall use strong language and international symbols to warn hikers of the dangers of entering the water in that area. High water levels, wet rocks, and strong currents make the area extremely dangerous. Swimming is not permitted in Emerald Pool or in river areas along the Mist Trail.


-NPS-

投稿者 suyama : 06:47 | コメント (3)

2005年08月03日

先住民アクセサリー

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園内には先住民のつくる美しいアクセサリーがいくつかのショップにあります。ヨセミテロッジ、アワニーにもありますが、ヨセミテヴィレッジのミュージアム内にある小さなショップはお勧めです。ここはスタッフ(たいてい先住民の方)一人の「対面販売」という感じです。ディスプレイもおしゃれ。
YAメンバーには割引もあります。

投稿者 nishimura : 23:58

山火事情報

8/1のNPSからの発表によると、7月の落雷によって、現在、ヨセミテ国立公園内および周辺で2ヶ所の山火事が起こっているようです。
山火事は夏のシエラ山脈では通常の出来事で、林床に光が入り世代更新を助ける自然のプロセスのひとつです。消防隊によって監視が続けられています。

Yosemite Fire Information Update # 4 - August 1, 2005

A series of thunderstorms have passed through Yosemite National Park’s highcountry in the last two weeks. More are forecasted this week. Lightning-ignited fires from these storms will continue to spread naturally as long as they may be safely managed by park fire managers. Managed wildland fire use fires are routinely monitored to ensure that program’s goals are met.

Fire is a natural ecological process in Yosemite National Park. Each year, lightning strikes result in wildland fires that help shape Yosemite’s wilderness.? Naturally occurring fire allows forests to be thinned, opening the canopy and allowing sunlight through which allows for the sprouting and re-growth of plants, shrubs, and trees. Fire also allows for the recycling of nutrients to the soil while reducing the amount of dead, woody debris.

A second lightning fire, the Crystal Fire, was detected near the Echo Fire. The two fires will be managed together as the Echo Complex. These fires were most likely ignited sometime during a lightning storm that passed through the high-elevations of Yosemite during the week of July 18th. The decision has been made to manage these natural fires as a wildland fire use fire, allowing it to continue for additional resource benefit. All park trails and facilities are open.
?Below is a list of fires, including their size and location.

* Indicates the date the fire was detected.

The Echo Complex (Mariposa County): These fires show moderate potential for growth. They are burning in lodgepole pine and red fir. This area has been impacted by the lodgepole needle miner and fire activity will likely increase if it reaches areas with lodgepole mortality. There are four fire monitors tracking behavior and growth. Observed fire behavior includes creeping and smoldering with open flame with some torching in heavy fuels.?

The Echo Fire (*7/25): Fire size is currently 65 acres, and is located to the north of Echo Valley in the wilderness area of Yosemite. It is at roughly 8500 feet elevation.

The Crystal Fire (*7/28): Fire size is 2.5 acre and is at approximately 8900 feet elevation. It is surrounded by granite to the south and east.? There has been very little fire activity recently.

Additional Information:? The park website, www.nps.gov/yose/fire has information about fire activity and smoke effects in Yosemite.? (D. Schweizer - 8/01/05)

投稿者 nishimura : 23:56

2005年08月02日

街中のクマ

この頃はクマ目撃情報を投稿しているだけの気がしますが…(笑)

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剥製のようにも見えますがホンモノです。
ヨセミテの東のマンモスレイクスの街中(CA203沿い)を闊歩していました。
にらみ合っている時はけっこうドキドキでした。
口から出している泡は唾液なんでしょうか。

投稿者 suyama : 17:54 | コメント (5)

Historic Resource Study: Yosemite

20050802.jpg1987年に、Linda Wedel Greeneによってまとめられた1,200ページを越えるこの本は、内務省から発行されたヨセミテに関する百科事典とも言えるでしょう。有史以前のネイティブアメリカンの生活の調査に始まり、ヨセミテの発見、マリポサ大隊による探査、州立公園の設立、国立公園の設立、道路・トレイル網の設備、渓谷の国への返還、公園内の私有地、騎兵隊による管理、NPSの設立、開発・観光化等と、1970年代にいたるまでのありとあらゆる情報がまとめられています。添付されている地図、写真を見るだけでも価値があります。NPSより3本のPDFファイルとしてダウンロードができます。

投稿者 toshi : 13:40 | コメント (1)

2005年08月01日

Yosemite環境問題の本

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環境問題関係の本を二冊ほどご紹介します。まずはAlfred Runteの”Yosemite”。ヨセミテ国立公園ができてから終わることなく続く、保護と利用に関する論議についてまとめた本です。最近話題になった”Needle-Miner”によるLodgepole Pineへの被害の対策すら、するかしないかで過去に論議があったようです。NPSのWebsiteからダウンロードできます。
もう一冊はHetch-Hetchyダム問題に関する専門書です。ダムに没する前のHetch-Hetchy Valleyの話(当然Muirがでてきます)、サンフランシスコの水問題、賛成派と反対派の論争、そして連邦議会での論議、建設の話などが、中立の立場で非常に詳しく書かれています。意外なことに、当時のダム化反対主派(Sierra Club)は、Hetch-Hetchy Valleyにホテルやレストラン等を作り、さらにはTuolumne Meadowsへと続く道路建設(Colby Brief)を考えていたそうです。貴重な数々の写真とともに、1世紀近く前の興味深い環境論争が伺えます。

[1]Alfred Runte, "Yosemite, The Embattled Wilderness",University of Nebraska Press, ISBN 0-8032-3894-0
[2]Robert W. Righter,"The Battle Over Hetch Hetchy",Oxford University Press,ISBN 0-19-514947-5

投稿者 toshi : 06:33

新URLに移行しました

にしむら@ヨセミテ大好き!です。
みなさまにご愛顧をいただいております「Yosemite National Park/ヨセミテ国立公園大好き!」ですが、このたび8月1日をもちましてサイトを移転いたしました。(さきほど旧サイトをクローズいたしました。)
すでにこれまでのコンテンツのデータについては、移転を完了しまして運用を開始しております。

新サイト「Yosemite.jp/ヨセミテ国立公園大好き!」は以下のURLです。
http://www.yosemite.jp/
http://yosemite.jp/
(どちらでもOKです。)
リンクをしていただいている方は、お手数ですが変更をお願いいたします。

また「ヨセミテ国立公園大好き!BBS」もデータ移行を完了し、すでに新URLに移転をいたしました。
http://www.yosemite.jp/yybbs/yybbs.cgi/

なお一部のコンテンツで、旧サイトのアーカイブを参照するリンクがそのままになっているものがあります。書き換え作業を順次進めておりますが当面ご不便をおかけすることがあるかもしれません。ご不明の点や不具合がありましたら遠慮なく管理者宛メールもしくはBBSでお尋ねください。

今後とも新サイトをよろしくお願いいたします。

投稿者 nishimura : 00:00