Don’t Be Bear Careless!

クマに対して不注意にならないように!



国立公園局では常にクマへの注意を呼びかけている

 ヨセミテでは1997年だけで、ブラックベア(黒クマ)による被害が60万ドルにも達しています。900台以上のクルマが車内にある食糧を狙われて、キャンプ場の駐車場でクマにガラスを割られたり、ボンネットをボコボコにされています。


 クマは賢くて、エサを採る方法を学習します。もし人間が食糧をずさんに管理していればクマはたちまち匂いをかぎつけて簡単に手に入れ、それから毎日通ってくることになります。言うまでもありませんが、「クマにエサをやる」ことは間接的な殺人行為です。人間が手にエサを持っていると学習したクマは、次回から人間に対して実力行使をすることでしょう。
 キャンプ場では、鉄製の食糧庫が各サイトに常備されています。食糧はクルマやテント内に置かず、必ずここに入れ、クリップをかけておきます。歯磨き粉もクマの好物ですから、忘れずに。またゴミ箱もすべて投入口が高く、またクリップが付いています。
 バックパッキングでは、長いロープを使って食糧を木に吊りさげるのですが、最近はクマの学習が進み、木に登り、揺すったり枝を折ったりして、何とか手に入れようとするようです。最近はプラスティック製円筒型の小さな食糧庫(フード・キャニスター)をもっていくように国立公園局は指導しています。つるつるしているのでクマはこれを開けたり、持っていくことができません。
 人間世界の味を知ってしまい、毎夜人間の食糧を求めてキャンプ場や駐車場をさまようようなクマはやむをえず殺さなければならない事態になります。クマの運命はあなたの行動にもかかっているのです。
 クマ以外にもヨセミテには多くの動物が生きています。野生動物をいつまでも野性のままにしておくことが人間のつとめではないでしょうか。


Hitoshi について

西村仁志です。環境共育事務所カラーズ&広島修道大学。

“Don’t Be Bear Careless!” への2件の返信

  1. 先週末の夜、カリービレッジで悠々とお散歩するクマさんを見かけました。
    話には聞いていたけど、22時過ぎるとクマさんのお散歩タイムになるんですね。

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