11回目のヨセミテの旅(2002.8/20〜9/1)



Helen LakeからNorth Peakをのぞむ

毎年8月はTuolumne Meadowsのキャンプ場に5泊するのが通例になっている。しかし今年のこの時期の旅はHawaiiにしようかどうかという迷いがあって、キャンプ場予約開始日の4/15に予約を入れることができなかった。その後もぐずぐずしていると「ついに今年はヨセミテに行けるよ」とYさんから連絡があり、その言葉に後押しされて、遅蒔きながら5月になってからプランを開始した。
キャンプ場の予約状況をみているとやはりTuolumne Meadowsの8/23,24の週末は予約はすでにいっぱいになっていた。そのため今回はWawonaのキャンプ場に2泊し、その後Tuolumne Meadowsに3泊という変則的な日程で行くことになった。


今回はいままで溜めたマイレージを使ってサンフランシスコまで往復する。(なんとありがたいことにビジネスクラス!)
関西空港では、とんかつKYKでカツカレー食べてから出国手続きをしてビジネス専用のラウンジに向かう。「飛鳥」ラウンジはいくつかの航空会社の共同運営だが、いつも使うカード会社ラウンジの4倍以上の広さはあるだろう。アルコール類も無料。残念ながら滞在時間は30分ほどだったが。
いつもお世話になるUA810便はスケジュールが変わり、これまでよりも2時間以上出発時間が早いので、機内食も17時頃に食べないといけない。和食弁当を頼んだが、全部は食べられなかった。
午前8時10分にはサンフランシスコ空港に着陸。(早すぎるよね)ビジネスなんで順番がなんでも早く済み、8時30分にはもう手続きを終えて出てしまう。
レンタカーは10時に予約しているので、カフェでコーヒー飲んで時間調整する。今回は分厚い文庫本を1冊持ってきた。星野道夫さん、青木久子さん推薦の「エンデュアランス号漂流」。これを読み始める。
今回のレンタカーはすごい。真っ赤な「Grand Am」。4ドアセダンだが流線型のスポーツタイプで後ろにウイングまで付いていて見た目も結構派手。そしてキビキビよく走るので、すぐに気に入った。
バークレーに向い、REIでガスカートリッジを購入してお昼過ぎに友人宅に到着。お昼寝のあと友人親子と「ファーマーズマーケット」に果物や野菜のお買い物に出かけける。ここは地元の有機の農家の直売で、毎週路上で開かれている。試食もいろいろ出ていて結構楽しい。


「ファーマーズマーケット」

8/21
午前中は友人親子と一緒にMartinezにあるジョン・ミューア邸(国立史跡)へ初めて行く。Berkeleyからはクルマで30〜40分くらい。古いお屋敷と敷地内は果樹園になっていてとても気持ちのいいところだ。しかしハイウェイが家のすぐ横を通っているとは、ジョン・ミューアも想像できなかっただろうが。


ジョン・ミューア邸

昼食を終えて帰宅すると、ここで猛烈な眠気に襲われてソファに座ったままお昼寝zzzz。
夕方からは6月に引き続きメジャーリーグ観戦。SFジャイアンツVS NYメッツ。ロックリッジの駅前でイタリアン・ディナーをテイクアウトして、BARTに乗ってサンフランシスコのPacBell BallParkに向かう。6月のOakland A’sの試合と比べると盛り上がりという点ではイマイチ。ジャイアンツのファンはおとなしい。Oakland A’sはほんとうに熱狂的で声援がうるさくてそれが面白かったが。
8回裏に新庄が代打で出てきてヒットを打っていた。見られてヨカッタ。


PacBell BallPark

今日のBerkeleyは朝から寒い。この日サンフランシスコ空港に到着するYさんを迎えに行く。無事到着ロビーでピックアップし、市内をひとまわり観光。(ガイドさんみたい。)ゴールデンゲート橋を見たり、ピア39で昼食したり。ダウンタウンのホテルにチェックインして、休憩とお昼寝。夕方からまたYさんと一緒に出て、中華街を通り抜けノースビーチでパスタの夕食。
ダウンタウンは人も多く、いろんな人がいるんで気が引き締まる。それに比べるといつもホテルをとるジャパンタウン(日本町)は快適で安全だと思う。
8/23
朝7時に朝食。7時50分にホテル出発。順調にフリーウエイに乗り8時35分にはイーストベイの街Castro Valleyでもうひとりの同行者Kさんを無事ピックアップ。(Kさんは友人宅にホームステイしている。)
今回は最初Wawona泊なので珍しく南ゲートからの入園となるため、120号線Mantecaで99号線に乗り換えMercedへ向かう。実はもうひとつ理由があってMercedではチウラ・オバタの絵の展覧会をやっているので、ちょうどそれを見るのも目的の一つだ。3人でしばし観覧。


チウラ・オバタ展(Merced Multicultural Centerにて)

11時50分にMariposa、12時20分Oakhurstに着く。ここで昼食。
国立公園の南ゲートから入園し。ワワナのキャンプ場には1時30分頃着いた。
2時30分のパイオニア・ヨセミテ・ヒストリック・センターのツアーに参加して、食料を仕入れて帰営。テントを張り、しばしお昼寝のあと夕食準備。
キャンプファイアープログラムに参加して10時就寝。


パイオニア・ヨセミテ・ヒストリック・センターのガイドツアー

8/24
6時30分起床。お散歩のあと朝食。 8時30分出発でマリポサグローブへ。今回初めてワワナに泊まり、朝一番にマリポサグローブのパーキングに来ることが出来た。まだ駐車場はガラガラだった。こんなの初めてだ。(空きスペースがないほど混んでいることも多い。)
今回はそのメリットも活かして、トラムツアーには乗らず全行程を歩くことにした。
いつもは歩いてもせいぜいグリズリージャイアント(この森最大の巨木)とトンネルツリー(ヒトが歩いて通りぬけられるトンネルが掘ってある)までなのだが、今回はさらにその2倍ほどの行程を歩いて、ミュージアムまで登った。


Mariposa Grove の Museum

駐車場には11時30分に戻り、ワワナで昼食。1時タフトポイント/センチネルドーム方面へ。1時30分に駐車場に着き、「Yosemite Monthly」のすやまさんのクルマ見つける。(事前のメール交換でこの時間帯にこの周辺にいることは承知していた。)ところがここからタフトポイントへ行ったのかそれともセンチネルドームへ行ったのかがわからない。会う人会う人に「子連れの日本人家族をみたか」と聞くと、「センチネルドームの頂上にいたよ」と聞き、これは間違いないと確信をもってセンチネルドームへのトレイルに向かった。そしてついにすやまファミリー+ふみえさん親子のグループにトレイル上で出会うことが出来た。
センチネルドームからタフトポイントへの分岐のところだったので、もう1分でも遅れていれば会えないところだった。ラッキー!


センチネルドームへのトレイル上ですやまファミリー+ふみえさん親子と遭遇!

その後グレイシャーポイントの絶景をみてワワナへかえり、川で水浴び。
夕食後私だけ麓のまちOakhurstに降りて友人宅を訪ね、その後巨大スーパー「VONS」で買い物してキャンプに戻る。この夜はKさんYさんとすこし遅くまで火を囲んで喋り、寝たのは1時ごろだった。

8/25
6時30分起床。今日はWawonaを引き払って、Valley観光ののちにTuolumne Meadowsに移動する日だ。朝食をすませて、撤収作業にかかる。8時40分に完了して出発。
ワワナからそこからトンネルビューを経てヴァレーに入りスウィンギング橋でまず休憩。マーセド川の水位は6月より1m以上低い。ヨセミテ・ヴィレッジにつき周辺をひとまわり。12時まで自由行動。
12時カリービレッジに移動しピザスタンドで昼食。(何度も書いているがここはお勧めです。)そしてヴァレーを出てTuolumne Meadowsに向かう。
(途中タイオガロードのポーキュパインフラットでYosemite Monthlyのすやま号とすれ違った。)
いつも通りオルムステッドポイント、テナヤレイクで小休止。Tuolumne Meadowsに入り、ビジターセンターに寄ってみたら、なんとレンジャーはお馴染みのマーガレット・アイズラーがお当番(なんと偶然)。そしてお母さんのアンが来ていることを聞く。
3時45分キャンプ場に到着した。チェックインの前に掲示板に立ち寄ると、その前にはお約束していたRRTさん(後述)がいた(初対面)。キオスクでレンジャーにAのサイトをリクエストしたら、A40をくれた。川に近いサイトで、ラッキー。早速RRTさんのサイトとアンのサイトを訪ねる。


アン・アイズラーと

夕食はラーメンで簡単に済ませ、6時30分にランバートドームに夕陽を見に行く。 RRTさんも一緒にサイトで焚き火をたいて10時まで話する。
8/26
この日は20 Lakes Basinのハイキング。ここはヨセミテ国立公園に隣接する森林局が管轄するフーバー・ウィルダネスというエリアにある。昨年9月にこのHPの読者のRRTさん(ベイエリア在住)からレポートをいただき、ぜひ行ってみたいと思っていたところだ。そして幸いにも当のご本人のRRTさんが同行してくださることになったのだ。
6時30分起床。お散歩のあと朝食準備。
7時50分RRTさんサイトに来る。8時10分に出発。8時40分サドルバックレイク着。
サドルバックレイクリゾートで水上タクシーを申し込む。湖の反対側まで約10分。
帰りは4時間後ということで1時45分に約束。お客はわれわれだけ。


Suddlebag Lakeの水上タクシーから。標高3000mで船に乗るとはスゴイ!

20 Lakes Basinのハイキングはすばらしい。6つの大きな湖をループ状に回るトレイルで、その間にも小さな湖がたくさんある。大きくはないが氷河をいただくノースピークをみながらすばらしい景色のなかを歩くのだ。まるで地球じゃない惑星にいるような感覚になる。


20Lakes Basinのハイキング

1時30分サドルバック湖まで戻り水上タクシーを待つ。35分には対岸から水上タクシーがやってきた。(なかなか勤勉)帰りは他にもたくさんお客を載せる。 2時にRRTさんと別れる。われわれは東シエラの温泉Hot Creekへ向かう。 3時到着。4時すぎまで温泉を楽しむ。 5時 リーバイニングのコインランドリーで洗濯し、その間にショッピング。そして夕食はキャンプ場ではなくリーバイニングのMobil Gas Stationのカフェテリアで夕食。ミートローフ美味しかった。(ここもお勧めです。)
(途中ですがここまで)

Hitoshi について

西村仁志です。環境共育事務所カラーズ&広島修道大学。

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