国立公園の餓死

この夏国立公園での休暇を予定している人たちは、第二のプランが必要かも。
ブッシュ政権は$600 million(約600億円)という国立公園の大幅な予算削減を要求している。しかもホワイトハウスはパークサービスにあてた内部メモで国立公園の指導監督者に、予算「削減」という言葉を使わず、財政抑制によるサービスレベルの「調整」と呼ぶよう指示を出している。例えば北東地域の指導監督者は、「公共または政治的論争を作らないよう、できるだけの「調整」をするように」と忠告を受けている。
推薦されている「調整」には祝日のビジターセンターの閉鎖、ビーチの救助員の削除、レンジャーがガイドする全ツアーの廃止、そして毎日曜日/月曜日に公園を閉鎖する、などが盛り込まれている。
皮肉なことに、国立公園サービスは旅行業界と共同で「アメリカの国立公園を見よう!」キャンペーンを開催している。
ブッシュ大統領の2000年の大統領選挙時の誓約「国立公園の復興と更新」とはかけ離れた内容だ。すでに国立公園の予算からはホームランドセキュリティーとしてダムや国境、歴史的場所を護衛するのに$50 millionの追加出費があり、それに当てる追加予算のリクエストは議会に持ち込まれてはいない。
国立公園警察の長、テレサチェンバースは、この予算「調整」が警務にとってどれだけ痛手かを公言した結果、去年12月から彼女は定職処分を受けている。「公園予算についての真実を口にすれば仕事を失うぞ」という警告に他ならない。
サンフランシスコを拠点とする環境保護団体、シエラクラブの隔月刊誌、シエラマガジンより抜粋。

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